"twinovels" di senzaluna

自分が書いたtwnovelなどのまとめ

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

20110616 --382

同時刻、同場所。ロジェは街道脇にいた。木に寄りかかり、暗赤色の月の下で一人何かに耐える男を見守っている。保険、だ。もし男が己を制御できなくなった場合、控えている彼が手を下す。政府の、そして守護者総帥からの厳命であり、また今耐えている男自身…

20110616 --381

夜明け前の街道にセンはいた。満月が影に食われていくのを馬上から見つめる。やがて浮かぶ、暗赤色の月。手綱を握る己の左手にゆっくりと視線を移した。微かに震えている。太陽光という祝福を受けぬ月の光。それは彼の中の普段は抑え込まれている因子を刺激…

20110614 --380

あれから僕たちは無言で歩いた。ただ、繋いだ手から伝わる熱だけが、君がそこにいることの証明だった。口を開けば叫び出しそうな感情の奔流に耐えながら、僕たちはひたすら歩く。どこまで歩けばいいかなんてわからない。それでも、君と一緒ならどこだろうと…

20110614 --379

理由がなんであれ、空っぽの給料袋寄越すたぁいい度胸だ(ピキピキ #twnovday #twnovelposted at 23:21:25 またまともに使ってない(><)

20110614

あれからなの。 #twnovel7 #twnvdayposted at 09:01:50

20110613 --378

小惑星探査機はやぶさが成した偉業は、人々に、どれほどの困難でも、どれほどの時間がかかろうとも、諦めなければ乗り越えられることを示した。あれから1年。想像もできない困難に直面するわたし達は彼の偉業から何をすべきか、考え、実行しなければならない…

20110613 --377

「あれ? からだが透けていく……」「透明人間になる薬、成功か」「え、ちょ、さっき飲んだコーヒーに!?」「おーおー。声だけ聞こえてくるけどどこにいるかわからんな」 あれから50日。消えた彼はまだ元に戻らない。 #twnovel #twnvdayposted at 13:11:53

20110613 --376

「あれか、らくだに針を通すようなものか」「バカお前それはらくだかわいそうだろ」 #twnovel #twnvdayposted at 13:11:37

20110613 --375

あ、レから始まるの? この曲。 #twnovel #twnvdayposted at 13:11:19 今月のお題は「あれから」でした。これとあと2つはまともに使ってない。(><) というかその前にフライングなわけだが。

20110611 --374

ぼくはドキドキしながら待った。まだ誰も為し得なかったことに挑戦する、その時を。でも大丈夫。怖くはないんだ。頼もしい仲間がそばにいるからね。そこにいてくれるだけで勇気百倍。あ、地上からGOサインが。ぼくは、鳥がそうするように、当然のように翼を…

20110609

物が足る物語。 #twnovel7posted at 23:10:38 なんだか、この日はずっと同じ発音でも感じを変えると意味が違ったりする言葉を考えてたのでした。

20110609 --373

時は花に咲みを / 花は人に笑みを / 人は人に笑みを #twpoem #twnovelposted at 22:01:26

20110609 --372

道端に名も知らぬ花が咲いている。地震で壊れた数々の建物の傍らに、ただ一輪、素知らぬ顔で咲いている。小さな花のその小さな咲みに、行き交う人がそれに気づいては、口元に小さな笑みを浮かべるのだ。 #twnovelposted at 19:39:45

20110609 --371

積み重なっていく。罪重なっていく。 #twpoem #twnovelposted at 07:35:45

20110608 --370

@ShuichiNifuka http://twitpic.com/58idd6 - 今は荒れ果てた世界ですが/未来を変えられるのは僕たちですから/一緒に世界を変えるために/どうかこのロープを掴んで #twpoem #twnovelposted at 16:22:16 仁深愁一さんがこの絵に文章をつけてと呟いてらっし…

20110608 --369

@ShuichiNifuka http://twitpic.com/58iar9 - 奇妙な家族会議だ。/椅子にも座らず、誰も誰かの顔を見ようとしない。/この家族は外面良く振舞うのだが、/実は壊れていることを周りは知っている。/ #twpoem #twnovelposted at 16:12:11

20110606

腕の中で歌う。 #twnovel7posted at 07:58:45

20110603 --368

首都の北部には広大な庭園があり、待月堂はその更に北端に位置する。通常なら静寂に満ちているここが、珍しく人々の声で賑わっていた。堂のそばを流れる小川に蛍が姿を見せ、幻想的な世界を作り上げているからだ。熱も音もなく光り飛び交う蛍を、訪れた者は…

20110523 --367

「宇宙は怖くない」それは遥かな空から送られてきたエール。ほんと、その通りだね。大変な場所だけど、ちっとも怖くなんかなかった。どこまでも広く、どこまでも美しい。その中で、僕は手足をぐっと伸ばし、白銀の翼を広げる。僕は船。太陽の光を漕いで宇宙…

20110523 --366

#twnovel 患者死亡で空いた病室に看護士がいる。そこに少女がやってきた。『ごめんね』看護士はぽつりと言った。『お兄ちゃん、助けられなかった』泣き出す少女の頭を撫でると、看護士は空気に溶けるように消えてしまった。「……見守ってくれてたんだね。お母…

20110522 --365

たくさんの人の思いを乗せて宇宙に飛び出したのが一年前。誰もが息を飲む奇跡を積み重ね、希望を射出したあとに星を巡る風となった偉大な兄の存在は、勇気と共に僕に力を与えてくれる。時間がかかってもいい。再挑戦できるなら、諦める必要はない。……そうだ…