"twinovels" di senzaluna

自分が書いたtwnovelなどのまとめ

歌姫

20130513 --706

あなたの歌を聞いて元気が出ましたって言われることがある。でもね、きっと、元々その人の中に『元気になりたい』っていう願いがあって。それが歌を切欠に表面に出てくるんじゃないかしら。あ、もちろんそう言われることが嫌じゃないの。逆よ、逆。とても嬉…

20111118 --478

人間が生まれてこの時代に辿り着くまで、一体どれだけの歌が唇に乗っては消えていったのかわたしにはわからないけど、そんな中でも誰かから誰かに歌い継がれて消えずに残ったものには、きっとそれだけの何かがあったと思うのね。わたしの歌はどうなるかしら…

20111022 --463

歌は好きかですって? そんなこと考えもしなかったわ。だってわたしはわたし自身を歌う為の楽器だと思ってるんですもの。好きも嫌いも関係なく、奏でるだけよ。でも面白いわね。楽器はどう思って奏でるのかしら。うん、今からわたし歌うから、あなたが見て、…

20110606

腕の中で歌う。 #twnovel7posted at 07:58:45

20110504 --354

歌で世界は救えない。歌は何も解決しない。歌は無力。 ──でも、だからわたしは歌うのよ。歌を聞いた誰かの心が癒えるかもしれない。明日を生きようって思うかもしれない。そんな可能性があるなら、わたしは歌わずにはいられないわ。歌は無力よ。だけど、それ…

20091209 --208

何故歌うのかですって? わたしが歌うのはそれが神様が与えてくださった運命だからよ。昔「夢破れて」を歌って夢を叶えた人がいたよね。あの人も歌う事を運命づけられていたの。ただそれに気づくのが遅かっただけ。わたしは違うわ。運命に最初から気づいてた…

20091201 --187

歌いたい。歌いたいの。わたしには歌しかないの。空を自由に飛べる翼も、海を自由に泳げる尾鰭も、わたしは持っていない。あるのは声。歌う為の声。歌だけがわたしをわたしと証明してくれる。どこにいても、歌うことができれば、それはわたし。だから歌わせ…