20110616 --381
夜明け前の街道にセンはいた。満月が影に食われていくのを馬上から見つめる。やがて浮かぶ、暗赤色の月。手綱を握る己の左手にゆっくりと視線を移した。微かに震えている。太陽光という祝福を受けぬ月の光。それは彼の中の普段は抑え込まれている因子を刺激する。そう、あの──。 #twnovel
posted at 16:40:34
皆既月蝕だった16日。
@1_darkさんの提案で月のお題で何か書こうってことになりました。
夜明け前の街道にセンはいた。満月が影に食われていくのを馬上から見つめる。やがて浮かぶ、暗赤色の月。手綱を握る己の左手にゆっくりと視線を移した。微かに震えている。太陽光という祝福を受けぬ月の光。それは彼の中の普段は抑え込まれている因子を刺激する。そう、あの──。 #twnovel
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皆既月蝕だった16日。
@1_darkさんの提案で月のお題で何か書こうってことになりました。