"twinovels" di senzaluna

自分が書いたtwnovelなどのまとめ

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

20091212 --214

最高裁にまでもつれ込んだ非常に厄介な案件だったが、長年の苦労が実って原告側の完全勝訴になった。勝った喜びは苦労も何も吹き飛ばした。事務所に戻る途中のコンビニで買ったガリガリ君が当たりだったのも良かった。今日の俺キてる。何かキてる。「♪」弁護…

20091212 --213

手柄? 立てられるに越したことない。けどそれって傷つく誰かが必ずいるんだよな。俺、そもそも誰かが傷つくところを見るのって苦手でさ。軍にいたり守護者見習いなんてやってるのに何言ってるってよく言われる。あ、でもルドルフ爺さんや他の守護者からはそ…

20091211 --212

山向こうの町へ行くのに森を抜ける近道を選んだ。獣道と見紛う細く険しい道を進んできたが、どうやら迷ったらしい。急がねば。夜までに森を抜けねば、妖精が目を覚ましてしまう。妖精とは言うが奴らに可愛いさなどない。手に手にナイフを持つ、殺人が趣味と…

20091211 --211

姫は人気者じゃの。美しい者はそれだけで周りに人が集まってくる。羨ましい限り。妾の顔は……どうしてこうも広大なのじゃ。更に歳も歳、いつ倒れるかわからぬ。ん? そんな歳なのに姫が羨ましいのかじゃと? 女はいつまでも女じゃよ。実の夫にも必要とされぬ…

20091211 --210

森の奥にある女戦士の家に俺は世話になっていた。女は城の政争に巻き込まれた為ここに隠れ住んでいるらしい。そして俺はというと記憶がない。女が言うに、森の中で何故か純度100%の香辛料の袋を持って倒れていたそうだ。記憶が戻ったら帰れと言われた。しか…

20091210 --209

美しい少女は毎晩見る悪夢に悩んでいた。それは友人の一言が原因。「夜中に合わせ鏡の間に立つと両思いになれる」無論彼女は聞いたその夜に試したのだが、実はそれは合わせ鏡の奥に住む夢魔を呼び寄せる方法だったのだ。「わたしそんなこと言ったっけ〜?」…