"twinovels" di senzaluna

自分が書いたtwnovelなどのまとめ

2011-04-02から1日間の記事一覧

20110402 --341

#twnovel 「今日は4月1日、嘘をついてもいい日じゃよ」「おじいちゃん、それは昨日ですよ!」posted at 00:01:26 いつもの家族。

20110401 --340

#twnovel たったひとつの、見栄──プライドというにはかなり語弊がある残念な矜持が吐かせた嘘は、未曾有の大混乱を齎した。『こんなことになるとは思わなかった。もっと早く事態は沈静化すると思っていた。私だけが悪いわけではない』のちの史書には、当事者…

20110401 --339

#twnovel 嘘の可視化に成功しました。posted at 11:18:04

20110401 --338

#twnovel ん? 今が何月何日の何時かだと? おいおい、どうした。3月11日、午後3時だよ。雪も降ってなくていい天気じゃねえか。ん、地震? 何のことだ? いや数日前にあったが、あれっきりだ。今日は何にもねえよ。……だから、ゆっくりお休み。怖いことは、何…

20110331

恋をうつされる RT @xsheeenax: 恋をこじらせる RT @an2a_09: 恋を患っている #twnovel7posted at 14:20:28

20110329

俺は節電マン! #twnovel7posted at 23:00:50

20110328

それでも僕は。 #twnovel7posted at 22:24:27 今更だけど抱擁 #twnovel7posted at 01:16:54

20110327

体のあちこちに #twnovel7posted at 23:38:25 絶対に返り咲く #twnovel7posted at 21:26:30 この歌、届け! #twnovel7posted at 18:25:58 月の下、君一人 #twnovel7posted at 01:26:47 空の下、二人。 #twnovel7posted at 01:17:40 風吹く丘君の夢 #twnovel7…

20110326

あ、傘か赤坂。 #twnovel7posted at 01:26:37 さがしいか佐賀 #twnovel7posted at 00:21:08 求・明るい未来 #twnovel7posted at 00:20:25 霧晴れて君笑顔 #twnovel7posted at 00:11:41

20110325

風強し唯空の下 #twnovel7posted at 22:45:50 寒空の下猫丸く #twnovel7posted at 22:25:29 貴女を見つけた #twnovel7posted at 22:20:47 うん、また…ね #twnovel7posted at 20:22:38 のばした指先 #twnovel7posted at 19:57:43 雨、振り返る。 #twnovel7pos…

20110320 --337

#twnovel 『震災から三年、正直何度も心が折れかけたが、その度に歯ぁ食いしばって立ち上がってきた。今日、やっと自分の町に帰ってきた。自分の家に戻ってこれたんだ。』そう書き込んで、俺はノートを閉じた。これは三年後に開く日記だ。見てろよ震災の馬鹿…

20110311 --336

ある仮説から導き出された一行の数式に世界が驚愕した。誰も思いもしなかった。まさか世の全てを説明できる数式がこんなあっけないものだとは。裏づけ証明の必要はなかった。それを発表するはずの人も、場である地球も、数式公開の一時間後には綺麗さっぱり…

20110226 --335

いざや歌え、始原と終焉の言祝ぎ 笛を吹き、琴を掻き鳴らし、鈴を振りて供奉とせよ 遍く世の端の端 生きとし生ける全てのものの心の奥の奥 強く、されど優しき慈悲の音で満たさん 其は世界を創り給いし奏神が本願なりせば (奏国史楽 序曲『奏神讃歌』より一…

20110203 --334

振り向くこともいつしか忘れ、前だけを見るようになり、傷つき、傷つけることにも鈍感になって。誰かの心に触れそうになると笑ってかわす。逃避も前進と詭弁もいいところなのにそれに縋って。自分から手をのばそうとしないで相手を待ち続けて。気がついた時…

20110126 --333

仕事前にカフェで一服しながら新聞読むのが俺の日課。今日は三行広告の1つが異彩を放っていた。『求・告白用の台詞』広告で募集するモンかと思いつつ。「シンプルに、付き合ってください、とか」「じゃあそれで」「え!?」声をかけてきた店員の女の子の顔が…

20110101 --332

「歴史があるというのは、即ち価値があるってことだ。そこに在り続けることで積もり積もった『時』は何物にも代え難い」「ロジェ様、そう言って執務室の掃除をサボらないでください」「はい、スミマセン」「ほらそこ! 時ではなく埃が積もり積もってますよ!…

20101226 --331

同じ頃、ツリーの下に子供達が数人集まって、今年は誰のところにお星様が落ちてくるかの予想を興奮気味に語り合っています。今年も何人かの候補がいます。話し合ってる子供達は、どうやら自分が拾えるかよりも立てた予想が当たっているかどうかのほうが気に…

20101225 --330

「明日の朝は休んでいい。クリスマスなのにご苦労だったね」新聞配達のお頭が夕方やってきてジェーニャに2日分の給料を渡して言いました。本来なら明日も朝配達があるはずなのですが。「明日星飾りが落ちるだろう? あれが落ちるのも朝早い。新聞を配ってた…

20101225 --329

夏にお父さんが漁で行方不明になると、嘆く間もなくお母さんは港の工場で働き出しました。手を傷だらけにしても愚痴ひとつ言わずに働くお母さんが買ってくれたプレゼント。それがどんなに大変かはわかっていても、やはり誰かのお古だと思うと、ジェーニャは…

20101225 --328

朝食を食べた子供達が手に手にプレゼントを持ち、そこかしこに集まってわいわい見せ合っています。その様子をジェーニャは家の中から見ていました。ジェーニャは手に古いブリキのおもちゃを持っていましたが、新品のおもちゃを持つ子供達の中に入るのは恥ず…

20101225 --327

早朝、配達中の新聞を抱えたまま、ジェーニャはツリーの前にやってきて天辺を見上げました。「メリークリスマス、お星様」ツリーが飾られてから、配達途中に立ち寄って挨拶するのが彼の日課に加わりました。そして今日はクリスマスなので、挨拶もクリスマス…

20101224 --326

星飾りを巡って子供達の間で喧嘩が起きたりもしますが、不思議とその年に一番相応しいとみんなが納得できる子供に渡るのでした。森で迷った南部からの観光客を無事に連れ帰ったトニや感謝祭で素晴らしい歌声を披露したイーラ、アレクセイは街道で行商人を襲…

20101222 --325

そして、特に強調しなければならないのは、落ちてきた星飾りを拾えるのは、なんとこの町に住んでいる子供達だけということです。一抱えはある大きなもので重いはずなのですが、子供が持つと羽根のように軽く、大人が拾おうとするととてつもなく重くて持ち上…

20101222 --324

精霊の贈り物と呼ばれる理由はほかにもあります。クリスマスが終わり、ツリーの片づけをする時に必ず真っ先に落ちてくるのです。風のせいでも誰かが触ったせいでもありません。流れ星のように落ちてくるそれは、しかし間違いなく手で触れられる普通の星飾り…

20101221 --323

月が徐々に欠けていく。それはまさしく夕闇に食われていくかのようで、ユイは固唾を呑んで見守っていた。やがてすっぽり闇に閉ざされたかと思うと、浮かび上がるのは妖艶な暗赤の月。どうしてか目が離せない。今宵の月は、あたたかな安息ではなく、凍てつい…

20101218 --322

男がいつまで待っても誰も降りてきませんでした。やがて朝になり、飾りつけの係の人達がもみの木の下で凍える寸前の男を発見します。見たままを説明した男に係の一人が言いました。「多分見つけられんよ。俺のじいさんの頃からすでにそんな感じだったらしい…

20101216 --321

別れた。別れた。悲しい。寂しい。会いたくない。会えない。もう二度と送れないメール。もう二度とない着信。続くはずだった幸せ。続けたかった世界。しばらくして。しばらくして。嬉しかった思い出。楽しかった思い出。蘇る。思い出す。また。また。会いた…

20101216 --320

東の空が僅かに明るくなった時、男の背後でガタッと物音がしました。遂に来たかと振り向きますと、野良猫がツリーの資材を倒しただけでした。なんだ猫か。もみの木に視線を戻して、男はびっくり。天辺に、まるで最初からそこにあったかのようにお星様が輝い…

20101213 --319

ある年、誰がお星様を飾っているのか確かめようと、一晩中もみの木を見張った男がいました。寒い中、たくさんの服を着込み、眠い目をこすりつつ、飾られる瞬間を見逃すまいと天辺を睨むように見張りました。こんな大変な思いをしているんだ。絶対に突き止め…

20101208 --318

暗い中での作業は危ないので、ツリーの飾りつけは据えた次の日の朝から行なわれます。しかし、係の人がどんなに朝早く(たとえば日が昇り始めてすぐ)来ても、お星様はすでにツリーの天辺でキラキラと輝いていました。誰が飾っているのだろう。街の人は不思…