"twinovels" di senzaluna

自分が書いたtwnovelなどのまとめ

SIDE-DEA

20141029 --776

月夜に歌えばしらじらと。雨に歌えばはらはらと。雪に歌えばゆらゆらと。夕陽に歌えばあかあかと。風に歌えばさらさらと。雲に歌えばもくもくと。星に歌えばきらきらと。今日も歌声心地よく、終わらぬ道をただふたり。 #twnovel posted at 18:07:05

20141025 --773

運命とは苛烈でしょうか。未来とは暗澹ですか。誰の上にも、どこにいようとも光は注がれるはずなのに、何故我々にそれは与えられないのですか。望むことすら罪ですか。心の中で求めることも許されず絶望を啜り無力を糧に生きろ、と。そんなもののどこが生き…

20141025 --772

わたしは月に祈る。その光が照らす先にいるはずの貴方が、道に迷うことのないように、と。運命という重い足枷によりこの夜の底から動けないわたしの許に、鎖を断ち切る剣を携えた貴方が、無事に辿り着けますように、と。わたしは月に願う。それがすべての、…

20131209 --746

「大切な人が、昔、あるいは今、もしかしたら未来に消えたの」遠い目をして黒髪の少女は言う。「自分以外の誰かの為に戦って、傷ついて、何があっても絶対諦めない、そんな人。わたし、捜してるの」掌の鍵が怪しく輝き出す。「ここには……いないね」言葉だけ…

20130920 --730

徒に過ぎた時間の分だけ、貴方のぬくもりも遠ざかる。現在も、過去も未来も探したけれど、符丁ひとつ見つけられない。己の無力さに肩を落とすわたしの上を、満月が横切ろうとした。思わず掴もうと手を伸ばす。できやしないのに。だから。代わりに。わたしの…

20130919 --728

あの人、わたしと同じように月を見上げてくれるかな。時間の流れが違うほど遠くでなければ、きっと今夜は素敵な満月、祈りを捧げたくなるほどの美しい月。本当はね、一緒に見上げたい。でも、わたし、あの人みたいに上手に世界を捲れなくて会いにいけないん…

20120914 --583

時を漂う。それはまるで目覚めを知らぬ永遠の夢の中。 #twnvday #twnovel posted at 23:02:44 ついのべの日のお題は「目覚め」

20120914 --582

『次に目を覚ます時、わたしは何を見るだろう。繰り返す時の中で、増え続ける世界の中で、たった一つの願いを叶える為に手繰り寄せるこの糸の先は、どこに繋がっているのだろう。どこを通って辿り着くのだろう。……意識が遠のいていく。わたしが、目を覚ます…

20120831 --574

蒼い月の下 くるくる踊る 波打ち際を 風と遊ぶ さあ歌いましょう 踊りましょう わたしを探すあの人に わたしが探すあの人に 同じ月の光が 同じ風の歌が 降り注ぎますように 届きますように 見つけられますように 蒼い月の下 くるくる踊る いつか聞いた あの…

20091203 --191

あの人は いつかわたしに 追いつくかしら あの人は いつかわたしと 再会するのかしら 流れ行く「時」の中で 無限に分かれていく「世界」の中で どうか 伝わりますように わたしはここにいます あなたを探しています あなたを――愛しています どうか 伝わりま…

20091015 --55

ここにはあの人がいるけど わたしの「時」のあの人じゃない でも あの子を見つけた ……そう あなたはまた一人ぼっちなのね 大じょう夫 一人じゃないよ これあげる わたしがそばにいるあかし あなたがまただれかと歩き出すまで これを持っててね わたしが守っ…

20091014 --54

拾い集められ まとめられたわたしは 少しわたしを思い出した そしてまず 「時」を知ることから始めた どのくらいさまよっていたのか 今はどの「時」なのか この「時」に わたしのあの人の生きる時間はあるのか そして知った ここにわたしのあの人の時間は そ…

20091008 --30

わたしはあの時 なぜ手をはなしてしまったのか あの人を おき去りにして なぜ「時」をさまよっているのか はりを進め あるいはもどし あの人をさがさなければ なくしていたわたしを拾い集め 少しずつ取りもどして あの人に近づけるように あの人に見つけても…

20091006 --27

あなたはせかいを わたしは時を 行きつもどりつ さまよいまどい かいこうするは さいはてのだんがいか し原のこう野か どれほどかかろうと わたしたちは 一つにもどり このるてんするさだめ こわさねば このうんめいのわ こわさねば #twnovel posted at 15:5…

20091006 --25

なにもみえず なにもきこえず ここは なにもないせかい わたしのいしきだけが たゆとうせかい だから あれからどれくらいたったのかわからない でも よかんがする もうすぐなにかがうごく そしてわたしは いずれかの「とき」へ あのひとは みつけてくれるか…