2012-09-13 20120901 --575 twnovel 守護者戦記外伝 SIDE-DIO 月 蒼い月の下。海沿いの道の上。黒騎は、その歩を止めた。優しい潮騒に混じって、音ならぬ音、歌ならぬ歌が聞こえたからである。ほんの僅か、よくよく耳を澄まさねば捉えられそうにないそれは、しかし何らかの形を成す前に空に溶けていく。まるで手を伸べたとて掴めぬ風のようだった。 #twnovelposted at 00:04:14