20091117 --152
風が吹き、櫨の枝がざぁっと音を立てて揺れる。青年は顔にかかる髪を払い空を見上げた。たくさんの星が葉の隙間から明かりを落としている。「人として生きてみないか、か」呟き、ゆっくりと視線を墓に戻す。「あなたと同じことを言う人間がいたんだな」脳裏に蘇る、老婆の暖かな声。 #twnovel
posted at 16:24:45
風が吹き、櫨の枝がざぁっと音を立てて揺れる。青年は顔にかかる髪を払い空を見上げた。たくさんの星が葉の隙間から明かりを落としている。「人として生きてみないか、か」呟き、ゆっくりと視線を墓に戻す。「あなたと同じことを言う人間がいたんだな」脳裏に蘇る、老婆の暖かな声。 #twnovel
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