"twinovels" di senzaluna

自分が書いたtwnovelなどのまとめ

朝昼夜

20100824 --290

夜、俺はやっと家に戻ってこれた。自分の足で戻りたかったが、そうもいかなかったのが心残りといえば心残り。しかし俺は今あいつと一緒にいる。この上ない幸福とはこういうことだろうか。俺の背中にあいつが語りかけてくる。「どこにもいかねえよ」お前がい…

20100824 --289

夜、わたしたちは一緒にいる。がつがつとご飯を食べる貴方、爪とぎで存分に爪をとぐ貴方を見て、わたしの心は安堵でいっぱい。「もうどこにも行っちゃやだよ」ぐぐっとのびる背中に呟くと、貴方は振り向いて「にゃあ」と鳴いた。 #twnovelposted at 11:47:44

20100824 --288

わたしの前にダンボール箱がある。封はされていないが蓋は閉められていて中が見えない。と、がさごそと音がした。声をかける。応じるようにがさごそ。そして声。間違いない。わたしは蓋を開けた。「にゃああああ!」飛び出してきたのは1匹の雄猫。ずっと探し…

20100824 --287

朝、わたしは支度して家を飛び出した。やっと会える。逸る気持ちを抑えつつ病院に向かった。たった数ヶ月離れていただけと、今なら思える。過ごしてきた一瞬一瞬はまるで永遠のように感じたのに、振り返れば短いものだと思えるから不思議だ。 #twnovelposted…

20100824 --286

昼、周囲の雰囲気が変わったのに気づいた。何だ、何がどうなったんだ。俺はこのままここにいていいのか。あいつに会いたい。あいつに会いたいんだ。そう思って壁を叩いたら、不意に視界を明るい光が包み込んだ。そして──。 #twnovelposted at 11:10:33

20100824 --285

朝、俺は相変わらず狭い部屋に入れられたままだ。くそ、何時の間に寝ちまったんだ。あいつの声が聞こえたんだ。やっと会えると思ったのに……。医者は昨日と同じ。待ってろと言う。俺はもう大丈夫なんだ。行かせてくれ。待っているより会いに行きたいんだ。ど…

20100810 --284

朝、連絡があった。昼、とるものもとりあえず飛び出した。夜、たどり着いた。無事だとわかった。今日は一旦帰って、明日改めて迎えに来ます。 #twnovelposted at 20:04:03

20100731 --283

朝、連絡が入り、昼に飛び出す。夜、目的地に着いた。ここにいるのね。 #twnovelposted at 15:17:23

20100731 --282

夜、ふてくされて寝ていたら、かすかに聞き覚えのある声が聞こえてきた。この声! この声! この声! 聞き間違うはずのない、あいつの声だ。来たのか、ここに。だから、医者は待てと? まだ少し信じられない気持ちもあって、自分からは動けない。本当に? 本…

20100731 --281

昼、管がはずされた。出られるのか? いや、そうじゃなかった。院内の別の場所に移されただけだった。朝いた場所より狭い。おい、どういうことなんだ。俺はもう大丈夫だ。出してくれ。まだ寝てろってどう言うことなんだ。待ってろって? 何をだ。何を待てっ…

20100731 --280

朝、目が覚めた。頭の中がだいぶすっきりしている。体の調子も良さそうだ。だが医者も看護士もまだ休んでいろと言う。それじゃ困るんだ。あいつのところに帰るんだ。そう言っても宥めるように優しく笑いかけてくるだけだった。頼む。帰りたいんだ。もう少し…

20100731 --279

夜、少し起きて長く寝るを繰り返していたらもう夜だ。見上げた窓から丸い月が見える。いつここから出られるんだろう。あいつのところに早く帰りたい。帰ってやらねば。きっと寂しがってる。俺をずっと待ってる。早くここを……。早くここを出て、また歩き出さ…

20100731 --278

昼、どうにか視界が鮮明になってきた。最初に視界に入ったのは管だ。高いところから垂れ下がっている管が体に刺さっていた。液体が体に流れ込んでいる。痛くないのはこれのせいらしい。そこで俺はここが病院だとようやく思い至った。行き倒れていた俺を誰か…

20100731 --277

朝、嗅ぎ慣れぬ匂いに気づいて薄く目を開けたが、視界がぼやけていてここがどこかはわからない。あいつのところに帰りたくてずっと走ってきた。ずっと歩いてきた。最後はもう這いずるように前に進んだ。体中が軋むように痛かった。しかしなんだろう。今、痛…

20100728 --276

朝、右手が動かなくなった。昼、左足が動かなくなった。夜、視界が白くなっていった。もうすぐなのに。 #twnovelposted at 02:44:17

20100727 --272

朝、男は道を這うように進む。昼、男は道を這うように進む。夜、男は道の端にうずくまって朝を待った。もう休みなく進む力は残っていない。 #twnovelposted at 17:47:02

20100723 --271

朝、男が歩く。昼、男が倒れた。夜、男は満足に動かぬ体で這うように進んだ。あと少し。あと少し。あと少し。あと少し。 #twnovelposted at 15:43:04

20100507 --261

朝、雨が降る。昼、雨が降る。夜、雨が降る。明日は晴れるといいな。 #twnovelposted at 07:51:04

20100504 --259

朝に思い、昼に望み、夜に焦がれる。あいつに続く道はどこだ。 #twnovelposted at 13:25:57 252256 の続きみたいな感じ。

20100429 --257

朝、探す。昼、探す。夜、泣きながら眠った。大事なものはどこですか。 #twnovelposted at 22:28:17

20100428 --256

朝に歩き、昼につまずき、夜にまた歩く。休めるか。あいつが待ってるんだ。 #twnovelposted at 11:12:50 251255と対。

20100428 --255

朝に待ち、昼に待ち、夜に待つ。貴方を待つ。 #twnovelposted at 11:11:51

20100426 --254

朝に笑い、昼に笑い、夜に笑う。福がやってきた。 #twnovelposted at 21:58:28 250本目にこれってある意味縁起がいいのだろうかw(20110723追記 と思ったらナンバリング間違いだったという)

20100424 --253

朝に泣き、昼に泣き、夜に泣く。いいんだよほっといてくれ。 #twnovelposted at 09:38:44

20100422 --251

朝もやに紛れ、昼霞で惑い、夜霧が足止めする。貴方が見えない。 #twnovelposted at 12:55:17

20100422 --250

朝に昇り、昼に下がり、夜が明けるのを待つ。太陽である。 #twnovelposted at 08:57:07

20100420 --249

朝が過ぎ、昼を越し、そして夜は明けた。一日である。 #twnovelposted at 14:26:54