2014-06-07 20140423 --762 twnovel 月 太陽が西の空を駆け下り、世界は音もなく暗闇の衣を纏った。闇の濃くなるに伴い、ひとつふたつと星が点り、東の空を振り返れば象牙色の月が顔を覗かせる。夜である。物語なら、乙女が窓辺で空を見上げて心寄せる者を思い描き、少年が未知の世界への憧れを夢に見る、そんな夜である。 #twnovel posted at 03:28:54