2013-09-19 20130607 --708 twnovel 月変わり 桜の勢い、いよいよ北端に辿り着き、それと時を同じくして、皐月が去り行く、春を連れて。「また来年、綺麗な花が咲きますように。祈りの言葉を木々に宿らせましょう」そう言い残し。水無月はそれを見て、入れ違うように夏と来る。その足もとを彩る紫陽花に、天から一粒、雨の降る。 #twnovel posted at 07:59:01