20120202 --504
手を、握り続けていた。暗闇の中で、それが互いの存在を知り得る唯一の方法だった。何があるか、誰がいるかわからぬ真っ暗な世界で、這いつくばるように探し、やっと掴んだ誰かの手。念ずれば互いの言葉が聞こえた。しかし不意にその手が離れた。途端どこにいるかわからなくなった。 #twnovel
posted at 00:50:05
手を、握り続けていた。暗闇の中で、それが互いの存在を知り得る唯一の方法だった。何があるか、誰がいるかわからぬ真っ暗な世界で、這いつくばるように探し、やっと掴んだ誰かの手。念ずれば互いの言葉が聞こえた。しかし不意にその手が離れた。途端どこにいるかわからなくなった。 #twnovel
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