20111114 --475
ふと、酒器を口に運ぶ手を止めた。待月堂縁側、センが出て行った後も一人呑んでいたロジェである。杯を盆に戻すと、縁側の前にある池のほとりを見遣った。今の今まで誰もいなかったほとりに、黒衣の騎士が姿を現わしたのはその数瞬後。「よう」驚く風もなく、ロジェは片手をあげた。 #twnovel
posted at 23:58:18
ふと、酒器を口に運ぶ手を止めた。待月堂縁側、センが出て行った後も一人呑んでいたロジェである。杯を盆に戻すと、縁側の前にある池のほとりを見遣った。今の今まで誰もいなかったほとりに、黒衣の騎士が姿を現わしたのはその数瞬後。「よう」驚く風もなく、ロジェは片手をあげた。 #twnovel
posted at 23:58:18