"twinovels" di senzaluna

自分が書いたtwnovelなどのまとめ

輝きの時

20110520 --(364)

「深き闇夜のあればこそ光り輝く昼が際立つように、大きな苦難を乗り越えた先にしか味わった苦難以上の充実はない」スポットライトの下、俳優は腹の底から台詞を紡ぐ。一挙手一投足に演じる役が躍り、見る者を舞台へと引き込む。血の滲むような稽古の果てに…

20110519 --(363)

なんとなく眠れなくて、朝が来る少し前、自転車をこいで近所の砂浜にやってきた。座り込んで日の出を待つ。この、夜とも朝ともつかない感じもまた心地良く。そんな中、夜を押し上げながらゆっくりと太陽が昇る。空が、海が、砂浜が輝き出す。そして僕を取り…